2017年5月15日月曜日

2017.04.29〜05.04 夫婦のゴールデンウィーク旅行


今年のGWはまたB級グルメの宝庫、関西方面に旅行してきた。

< 2017.04.29 >
移動初日から好天に恵まれ、屋根をあけて出発。
名古屋あたりで一時的な小嵐に遭うまで、高速道路でも気持ちよく走ることができた。

古いドイツ製5リッターV8の走りは、例えるならば、まるで鋼鉄製の空飛ぶ絨毯。
そんなアラビアンナイトのお伽話を彷彿とさせる、古典的でロマンティックな乗りものだ。

5月の陽光を存分に浴び風を思いきり楽しみながら、暖かい幸福感に浸っているうちに、あっさり大阪へ到着。
まずは1/32模型世界の多趣味人、TR4Aさんのお宅へ向かう。
https://blogs.yahoo.co.jp/jimonkenkouin

TR4Aさんとは、むかし恵比寿のRPEで出会って以来だから、かれこれ11年ほど経ったか。
そのワイドオープンかつ明朗、繊細かつ豪快な人柄が、たいへん魅力的な人物。

今回のお宅訪問では数々の作品をナマで拝見し、とても魅了された。

ディオラマを見ると、我々1/32スロッターにも見慣れたピットフィギュアたちが、ここでも和んでいた。
TR4Aさんの作風で不思議なのは、オイル臭たちこめるサーキットの喧噪というより、ここはまるで昼下がりの農園のよう。製作者のお人柄が現れるのだろうか。

聞けばTR4Aさんはレーシングカートなど実際に走らせるほうの腕前も相当なもので、決してナゴミ系一辺倒の人ではないという。
なのにモケイを作らせたらこんなに英国的な薄曇晴天かつ平和な休日アフタヌーン感が強く薫る作風。
こういうのが各地の趣味人と出会う面白さで、皆さんそれぞれに興味が尽きない深さと幅がある。
そこが面白くて、やめられない。

そしてこちら、国内モケイ界の一部で大変有名なKuni's Garage。

このファサードは私が30年ほど前MG-Bが欲しかった頃よく覗いていた英車屋に似てるなあ、たしか桃山台あたりの店名えっと何だっけな・・・なんて言ってたら、すかさずTR4Aさん「○○でしょ!実は私のトラ、あそこで買ったんですよ」とのこと。
・・・なんたる奇遇。道理で似ているわけだ。

いまでは残念ながら件の英車屋さんは廃業。なんと跡地はクルマと縁もゆかりもなくラーメン屋になってしまった。
・・・げに時の流れは悲しき。。

ひとつひとつのクルマやガレージ作品を作り上げる過程のそれぞれに思いを馳せながら、とにかく「手まめである」ということがモデラーの資質なんだというのが分かる。

イガ記者の取材にも、熱が入っていた。

いやー、スゴイ!
知っている完成品も、ナマで見るとまた新たな発見があった。
これらの一つひとつに、それぞれの苦労と工夫の積み重ねがあったことを思えば、感動もひとしお。

そこに見えるコダワリの世界に、刺激をたっぷり頂いた。


< 2017.04.30 >
明けて30日は通常営業の南摂津Sakky'sサーキットへ、いそいそと向かう。
今は無き神戸Club-Curoutoの流れを汲むテクニカル系のレイアウト。こういうリズムで走るサーキットはもう、今はここしか存在しない。

今回一番楽しみにしていたのは、むかし恵比寿RPEのマグ車レースのシリーズ戦でガチャガチャに壊れて全損廃車となり10年以上放置していたM3とか、何をやってもよく走らなかったハズレの365デイトナなどを、最近やっとノーマグ仕様で純正レストアしたのを、とにかく走らせたかった。

味わい深いハンドリングのFLYのFR車を、NINCO路面で走らせたくて仕方なかった。

なぜか。

これだけは10年以上前から現在に至るまで悲しいことに、私たち夫婦が普段の週末に走らせている首都圏のサーキットはスーパーフラットなウッドコース路面やカレラ路面ばかりで、正直、走らせること自体はノーマグでさえ簡単すぎて物足りない。

誤解されたくないが、普通なら、路面が平滑でコーナーRがゆるめで走らせやすいことは、何ひとつ悪いことではない。
ただ私たち夫婦は、長年いろいろなサーキットを経験し過ぎたせいで、激辛マニアの舌みたいになってしまった。

だから普段のラクな場所では色々と無理をして、走らせにくい仕様を考え出しては、たとえば純正プラホ+純正ゴムタイヤ限定!とか、クルマによってはウエイトなし!など、縛りを課して、走らせるのが難しいクルマをわざわざ作って、それをキレイに走らせつつ限界バトルをする、というようなことをして遊んでいる。

Sakky'sでは、ちょうど車両調整中のクマさんと、車両製作中のミヤちゃんがいたのでM3で一緒に流して遊んでもらった。
マイケルさんのZ4は、さすがイマ車。こういう違いも実車らしく、丁度いい感じだった。

巨大なバンキッシュは新たに在庫から出してきたが遅くて仕方ないので、モーターを替えてみた。

そこそこ気持ちよいスピードになったが、相変わらずビミョーなクルマだ。
ま、悪いけどVMG社が倒産するのも無理ないな。。

それともう1台、最近つくったFLYの917/10。これも走らせたくて、たまらなかった。
FLYの比較的初期の製品で、意味不明なFアクスル支持方法とガタを出しにくいバスタブシャーシで不人気かつ、走らせにくいと悪評の高かった1台。

私は特にカンナム好きというわけでもなかったし、市場での相場も不人気者のわりには高め安定。
だったら尚更わざわざ買う必要もないな・・・と、ずっと興味が薄いままだった。

ところが町田RPMBで最近お知り合いになった川鍋さんが917/10のJägermeisterを購入したのを機に、間近でじっくり見せてもらって、えらく気になったのだ。
70年代という、いかにもレースカーデザインの過渡期らしいヘンな造形が、なんだか意外とカワイイんではないか?と。

フロント半分は掃除機みたいなカッコ悪い形で、リヤ半分はカクカクボディなのに丸いオバフェンが、これもヘン。
いわゆるブサカワっていうかね。こうなればもう、アバタもえくぼ。

ただ、とにかくFLYの917/10が不人気車であることは事実なので、どこがどうタイヘンなのか確かめてみたくなり、夫婦用に2台購入してみた。

初期FLYのスペイン製品らしさ、肩に力が入りまくって不必要なところまで凝ったディテールが泣かせる。
リヤウイングのリップなんか一発で飛びそうな点留めだったり。こんなもん浅い折りの一枚板でいいのに。。
カタツムリの触覚みたいな長いミラーは・・・できるだけコケないように気を付けて走ればOKだろう。
そういってSRCのAlfa33TT12の長ーい純正センターミラーはポッキリ折った前科アリだが、それだって難なく修復して復活させたしね。

スロットカーで折れた細いプラ足なんか、どんどん金属芯を入れてやるなり、金属線に替えるなりしてやればいいのだ。
金属線の扱いなんか、切りっぱで露出さえしなければ、コースだって傷むはずがない。
だから修理や調整・改造なんかはマナーとして、コースを共有する他人のことまで考えて、きちんとケアすべき。

ちなみに私のVaillantはシャーシのアクスル受けが割れており、接着しても剛性が低くピニオンとスパーの距離が一定に保てない不良品だったが、ウエイトも載せてないわりには、それなりによく走っていると思う。

ウエイトを積んでセッティングを煮詰めた地元ローカルのクルマ達と比べると、目に見えてトラクションの掛かりがイマイチだが、もう最近は「どこに何グラム!」みたいなことは、考えることさえ面倒臭くてメンドくさくて、仕方ない。
タイヤもNだのFだの試すことさえメンドウクサイ。そんなことより、我々夫婦が遊ぶには純正タイヤをトゥルーイングするだけで充分、用が足りている。

夫婦2人の世界でしか物事を考えてないのでコンマ何秒の差をつけようと他人と競り合ってる遊びではないし、クルマが遅かろうがどうだろうが、とにかくたった2台だけ同条件で普通に走りさえすれば文句ないのだ。
あとは、手を放したらあとはクルマまかせ運まかせのミニ四駆じゃないんだから、そんなにクルマばっかり煮詰めなくてもトリガーで走らせ方を何とかすればよいと、こんなご時世だが、今も変わらずそう思っている。

一番目立つボディの横っ腹がパカパカするのだけは我慢できないので、バスタブシャーシの左右を切ってボディ側に貼ったが、他はいつもの100%純正仕様。
イマっぽく言えば、スーパーノーマルってやつ。シャーシが割れてる不良品なので、それほど自信もってイイ出来とは言えないが。

この音だと、いずれスパーがナメることが分かっているので、次はどういう仕様にしようか考えるのも楽しみのうち。
でも、純正のアクスルセットでなくスパーギヤだけのストックを持っているので、それに打ち替えて、また純正で修理するかも。
いま世界中でも、クラウンやスパーのギヤだけを、しかも純正で打ち替えて走り続けるような人が、はたして一体どれだけいることやら。
ま、そのくらいディープな味わいがあるわけだ。FLYの純正チューンというのは。
ラップタイムだけでは語れない、深い深い味わいを楽しむ世界。
もちろんコントは調整ツマミなしのシンプルなパーマなど、アナログに限る。そもそも他のコントでは、この味が指先に伝わってこないだろうけどね。

ちとCan-Amカーにも興味が出てきたので、いずれCarreraの917/30にも手を出すかもしれない。


< 2017.05.04 >
5/3に再びSakky'sを走ったあと、翌日はノリさんの名古屋スロットカーパークに向かう。
今年も松阪エレノアの中山さんと落ち合って、いろいろ一緒に走らせてみた。

中山さんのお友達の牛田さん親子も合流し、みんなで車種や速さなど全然関係なく、好きな車で一緒に流して遊んでもらった。
こういう「こだわらない」感じがまた、なんとも名古屋らしいと思う。
東海エリアはレースそのものも非常に盛んな土地だが、そんな垣根を越えて「まあ、いいじゃない」というラクさが、名古屋スロット文化の懐の広さと感じる。

1/32スロットカーの文化としては静岡Bandiniと近くて最古参の部類だし、色々さんざんやり尽くしてきたから、いまはラクに遊ぼうよと、そういうところもスペインみたいな「全盛期を過ぎた大国」を思わせる、余裕かつワビサビの境地。

やたら居心地のよいサーキットで、また長居してしまった。閉店後、中山さんとアフターも楽しみ、トータルで今年も大満足のGW旅行だった。

遊んで頂いた皆さん、大変ありがとうございました。

2017年3月28日火曜日

Old days 1

外部HDのストック画像を整理していて、懐かしいものを発見した。
撮影日付を見ると、2014年2月のBanproだった。



雪景色の山岳コースみたいで、世界でも他には見かけない、寒そうな雰囲気が大変気に入っていた。
山岳パートから下りてくるとコース中央部分は狭い平場になっており、チャカチャカと細かい折り返しが続く、その部分はあまり面白くないレイアウトだった。
全体を通してジオラマ的に眺める遊びと思えば、公称14000~16000rpm程度のモーター(NC-1クラス)に丁度よいコースと思う。

その後、山肌など塗装をされて完成すると、サファリラリーのような汚い茶色の世界になってしまい、すっかり興味を失ってしまった。
白銀のままでよかったのに、残念なことだ。

似たようなアングルで申し訳ないが、ヨソにはないと思うので残りの画像もアップ。






2016年8月7日日曜日

Secret project MTR

The cars built for my wife and me has almost completed.
I originally ordered as station wagon based fantasy racer.
But it was very difficult for meister. So I gave it up and changed my plan.

Anyway, they are the world first 1/32 volvo 240 turbo slot cars.
Now I can't wait their arrival.




 ◆ They arrived at the end of August ! 

They were too fast as usual, so I made them slow at low voltage.
I attached a movie, and hope you'll enjoy it.


2015年6月27日土曜日

2015.06.20~21 大阪Sakky'sサーキット訪問

当日のレース報告については、大阪Sakky'sとメンバー各氏ブログで既報かと思う。
こちらでは、いつものNbF目線でスロットカー観を含め、スケレMINIへの思い入れをじっくり語ってみたい。

実車のほうでは古くて小さいオリジナルのBMCミニが断然好きだが、スロットカーの世界で走って楽しいミニといえば、BMWミニのほうだ。

私にとっては2006年の恵比寿MINIワンメイク以来、この白い車では大体5年ほど遊んできた。
スケレらしくメンテナンスフリーのままで、いつまでもよく走るクルマだなと思っていた。
ミニの走りが気に入ってずっと走り続けてきたが、たまたま長生きしただけかもしれない。
ウッドコース主体で走らせてきたので、タイヤも減らなかった。交換したのは5年で2回ほどと思う。

純正ラバーは当時(今も、か・・・)、国内には流通しておらず交換タイヤがない。
当時の新製品スケレスポーツの何やら微妙なタイヤを履いたこともあった。
しかしミニ専用のくせにサイズが合ってなく、ブカブカした靴という感じだった。
素材もシリコン成分が多く、腰砕けなグリップで、いい思い出は一つもない。

ただスケレスポーツのタイヤ唯一のとりえは純正ラバーよりハイトがあり、スパーが地面を擦らないことだけだった。
そう。スケレミニの純正ラバーはハイトがないので、ウエイトを積んでノーマグで、イイ気になってNINCOコースなどを走っていると、あっという間にタイヤが摩耗してスパーが接地、まもなく走行不能  放置、となるお決まりのパターンがある。

タイヤが摩耗しないウッドコースなら、かなり長いこと遊べるが、それでもやはり昔も今も純正レギュレーションのBMWミニに付きまとう、唯一にして最大のウィークポイントだ。



恵比寿RPEがなくなって以降、私たち夫婦は特定のサーキットやショップの公式レースから遠く身を引いた。
もう充分に勉強したのでレースは卒業して、もっと味わい深い方向性を追求したくなったのだ。

色々な店の公式レースというのは、実際のところ一部の人の都合に合わせてレギュレーションが決まっているもの。

私から見ると、そこをイジッてはイカンだろうという部分が交換可だったり、それよりもっと肝心な部分が禁止されていたり。
替えてはイケナイ部分と最初から替えてしまったほうがいい部分の匙加減を見れば、作り手の考え方が大体分かる。

実車でもオモチャでもレースというのはレギュレーションによって面白いやツマラナイが左右されるものだが、そういう基本的な部分に無頓着な、見識のない店が最近は増えてきたように感じる。
もちろんこれは私の主観であり、あくまで自分の好みでものごとを評価し判断している。

私の場合、レースに出なくなって何より良い点は、他人の都合に一切合わせなくて済むことだ。
また、好きでもない車を「みんなでシリーズ戦やりますから」などと言われ仕方なく買ったのに、台数も集まらず結局開催されなかった、などという悲しい目に遭うこともない。

どれがどのクルマより速いとか遅いとかは、私は実車のレースカテゴリや車格に合わせて性能調整をして走らせたい。
クルマ好きの一人として、やはりそれぞれの車種には、それぞれに相応しい走りというのがあると思っている。

第一クルマ好きの遊びとして考えると、実車の世界では大した活躍もしなかった車がスロットカーだけやたら速かったり無敵だったりするのは興醒めなことだ。
そういうのは実車と同じように、やはり気難しかったり遅かったりするほうが絶対よいと思っている。
そして実車同様「世界中の誰もが認めるそんな車だが、どうしても好きでたまらない」という人だけが、改造車で好き勝手にやればよいのだ。

実車は遅いけど好きだからとオモチャで無茶な改造をやるから痛快だろうに、それが例えばNSRみたいに最初からバカみたいに速かったら、自己流チューナーの方々だってやることがなくてつまらないだろうと思うけどね。
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次のミニは2012年頃、夫婦バトル専用車として新しく作リ直した。
モーター個体差などの違いは、私が乗り手を理解して組み直すのだから、夫婦2台分ぐらいなら合わせられる。
なにしろ10年もやっていればスケレのストックモーターなどは、山ほどある。もちろん車両に付いてないジャンクBOXのモーターなんかは、ハズレばかりだが。
別にレースで他人とコンマ何秒を争うわけではないので、たとえ標準車より遅かろうと夫婦2台がとにかく同じスピードで走れればよいだけだ。

この2台は当時、私たち夫婦だけで気持ちよく際限なくバトルできるよう作った、理想のミニだった。


他人と競うことは一切念頭にないので、この車は何よりも転ばないことを優先してかなり重く仕上げた。
コーナー進入が速すぎてテールが滑るなら、ラップタイムなど関係ないのだから滑らせないようにゆっくり回ればよいだけ。
実車だって、そんなものだ。

徹底的に周囲とは関係なく、そうやって2人だけが同じ条件で走る。
世界中のどこへ持って行ってもラップタイムとは完全無縁に、夫婦2人だけで遊び続けられるように。

外の世界とは隔絶された、そこは楽園。
ほかの誰にも、邪魔されない世界。
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そんな愛の劇場シリーズとは全く別の話として。

先日来、大阪Sakky'sのブログからはスケレミニのレースを開催予定という情報が発信されていた。
それを聞いたら、スケレミニ好きとしては、じっとしていられない。

聞けばウエイト調整でトータル重量100g、その他は丸っきり純正のままでいいよ、ということだ。
今まであちこちで走らせてきた理想ミニは、レギュレーションに合わないので使えない。

理想ミニと同じリバリで、新車のようなピカピカの大阪用フル純正ミニを、もう1セット仕立てた。


こちらの赤青セットカーは確かディスクガイドの第2世代と思っていたが、届いたときは青ガイドの初期シャーシだった。そのかわり、セットカーには付いてないはずの前後ライトが付いていた。
中古を買ったのだが、たぶん元の新品シャーシは本国で別のミニレース用に丸ごとシャーシ取りされたのだろう。かなり使い古されたシャーシだが、ボディだけは新品だった。

付いてきた第1世代シャーシは2台とも、中は犬の長い毛やカーペットの繊維が固く絡まりダンゴになっていた。前後アクスルも回らないほど巻きついていたが、中古車を買ったら、こんなことは当たり前だし普通。むしろ軸受けやモータマウント、ガイドの根元などプラ部品が割れていないだけ、まだラッキーと喜ぶべきだ。

黙々と完全にバラしてアルコールで消毒し、ぬるま湯と洗剤とピンセットと歯ブラシで完璧に掃除して組み直す。



完成した大阪ミニにウエイトを貼り、千葉SRCで走行チェックしてみた。第1世代のシャーシでも特に問題なさそうだ。
そしてさっそく先週末、大阪のSakky'sへ飛んだ。目指すは日妖会の主催する、第1回ミニCup。

もちろん土日の食事は大阪ならではの「肉と粉モン!」を腹一杯。
4回目の結婚記念日を兼ねた1泊2日B級グルメの旅も、しっかり満喫してきた。

私たち夫婦のレース結果そのものは13人のうち5位6位と平凡だったが、素晴らしく楽しかった。
久し振りに、10年前のようなフランクな雰囲気の中でレースを楽しむことができた気がする。
ここでの私たちはベテランというよりチャレンジャーだから、むしろ気楽に挑戦し、玉砕し、腹の底から笑い合えた。



とても本戦中にカメラを回す余裕はなかったが、本戦前の練習風景を少しだけ録っておくことができた。

2015年5月30日土曜日

2015.05.05 富士バンディーニBVC訪問

ヒルクライムSSSCでの新しい出会いを楽しんだあとは、よしざわ旅館で一夜を過ごした。学生時代のスキー合宿を思い出すような、そんな懐かしい雰囲気の宿屋だった。

翌朝は飯田から中央道で、まず甲府南まで上がる。


そこからは高速を降りて富士に向かって日本列島をちょうど半分ほど横断することになる。高速を降りてすぐ地元産品の直売所があり、こういうものを食べてみた。
 もろこし+味噌+まんじゅう、という普段だったら一緒にしないものだが、旅の空気のせいか、なかなか美味しい。

そのあとはひたすらに国道358号線をくだり、

精進湖、富士山原始林や青木ヶ原、国道139号線に替わって本栖湖から朝霧高原を抜けて・・・

高原ドライブで自然を満喫したあと、いよいよ最終目的地のバンディーニに到着。

さっそく車両選びに精を出す。

5/30(土)には昔懐かしいVanquishレースが企画されているようだ。
今どきVanquishを純正デフのまま走らせるような硬派スロッターが、そんなに生き残ってるんだろうか。
バンディーニぐらいの老舗でなかったら、レースできるほどの人数を集めるのは不可能だろう。

私はレース日に来ることはできないが、せっかく私も純正デフのLola T260を持っていた。
エビスRPE当時、ハードコアなR/Cレーサーの極道スロッター柳澤Jordanさんがデフを調整してくれたので、めっぽう良く走ったものだ。

あれから8年ほど、まるっきり触っていなかったが、この日のために倉庫から発掘しておいた。
久し振りに火を入れるなら、どうしてもここを走らせておきたかった。
思い入れというのは、そういうものだ。



私たちの時代、Vanquishのデフを殺して普通の直結アクスルで、という発想は全くなかった。そもそもVanquishにデフが無かったら、ただ大柄なだけでツマラナイ鈍重車だと思う。
いや正しく言えば、デフが完調でも走って特別楽しいクルマとは感じないが。

直結ならよく走ると言っても、それはロング缶のモーター性能だけで走っているようなもの。だったらVanquishより走って楽しい車など他にいくらでもあるだろう。

要は何が言いたいか。
そのクルマの命ともいえる部分を交換してしまったら、それは一体何なのか?

たとえばVanquishからデフをとったら、それは完全に存在否定だ。それは「お前は役に立たないから死ね」と言っているようなものではないのか。
私は、モノもヒトも、否定したくない。それなりの長所をみつけて伸ばす努力を惜しみたくない。そこに生じる前向きな努力の積み重ねが、善き明日、善き人生につながったらいいなと願って生きている。

クルマひとつ、遊び方ひとつ見ただけで、そこにはその人の人生観が現れていると私は思う。

2015年5月29日金曜日

2015.05.04 飯田ヒルクライムSSSC訪問

岡崎mamesのプラコースを堪能し、岐阜での所用を終えて飯田に向かう。
遅い時間の到着でしたが、ヒルクライム代表の森下さんと、DJCのマブダチぴいたあそん氏が暖かく迎えてくれた。


飯田のヒルクライムは、現在チームスロットの日本総代理店。そのため総代理店に敬意を表して、私も昔のチースロを持っていくことにした。

南信州スロットカークラブ、略してSSSCの噂はかねがね耳にしていましたがweb上にはあまり情報がない。ぴいたあそん氏のY!ブログで断片的な画像が垣間見えるだけで、長いあいだ謎のサーキットだった。

私もいろいろな32サーキットを走ってきましたが、今回ここは丸っきり初めてのコース。しかも飯田に行ってみてよく分かったが、東京方面からそう簡単にアクセスできる距離ではなかった。いくら気に入ったとしても、しょっちゅう気軽に再訪することはできないと思い、だから、この機会を存分に味わい尽くすつもりだった。



やはり信州の血がこういうコースを生むのだろうか、コント前の長い直線から折り返してアップ&ダウン。間にローズヘアピンを挟んで、後半は見た目以上にツイスティなコースだった。



私の持っていったのがGr.BカーのアウディS1やGr.Aカーのインテグラーレだったので絵柄がイマイチ。出発する前の晩に、とりあえず整備なしですぐ走れそうだったのがこのあたりの車だった。
もっと前から準備できてたら、エスコートmk2かアルファでも持って行けばよかったかな。おっとアルファはNC1に交換してしまったか。

東京−大阪往復の道筋から遠く離れた飯田という土地には、再び立ち寄る機会はないだろうと思っていた。
しかし今回、森下さんやぴいたあそん氏と一緒に走ってみて、じんわり伝わってきたものがあった。


彼らと出会い、暖かくストレートな人柄に触れて私の心に何か変化が起こったことは確か。
またいつか、ここを訪れる機会を作りたいと思った。

2015年5月26日火曜日

2015.05.04 岡崎スロットカーmames訪問

名古屋で8年振りに合うことができた松阪の友と、一夜限りのセッション。 深く心に刻むことができた。
また会う日まで、人や環境の変化なんかに負けないで、お互いのスロット経験を深めていけたらな。

翌日は昼と夜でスロットサーキット2か所、その途中では岐阜の車屋さんにも立ち寄らなければならない。
まずは最初の目的地、岡崎へと向かう。

32スロットがやたら充実している東海エリアの中では比較的新しいお店で、ブログを通じて精力的に情報発信している。
オーナーの前島さんは二輪中心に実車のCustomを手掛けている人だ。そのため周辺カルチャーにも詳しく、スロットカー以外の話をしていても楽しい。




今回の訪問では、奥の部屋に新設されていたプラコースを走り込んでみた。全域にわたり通電がよいため、余計な心配なくスムーズな走りが楽しめた。



コースレイアウトとスピードレンジを考えると、今回持ち歩いていた中ではNC1クラスの車が一番マッチしていた。レイアウトは特にコース右側、コークスクリューの落差とヒネリのコンビネーションが非常にソレっぽい感じなのがヨイ。

ラグナセカのコークスクリューをそのままスロットコースで再現すると、難しくも怖くもない単なる下りのS字コーナーになってしまう。それを伝説のコークスクリューらしいアレンジになっているところが素晴らしい。
こういうのは、やはりセンスと想像力がないと無理だろう。

各地の色々なサーキットを訪問して、そんな皆さんの知恵や工夫、独創性やセンスを目にすると、驚かされる。そして、そんなコースを実際に走って味わうことができるのが、何よりも楽しい。

これだから、やめられない。たかが子供向けのシンプルな玩具遊びだが、まだまだ知らない世界や行ってない場所が沢山あると思う。

このあとは久し振りに、未知のサーキットへ向かうことになる。