2015年5月30日土曜日

2015.05.05 富士バンディーニBVC訪問

ヒルクライムSSSCでの新しい出会いを楽しんだあとは、よしざわ旅館で一夜を過ごした。学生時代のスキー合宿を思い出すような、そんな懐かしい雰囲気の宿屋だった。

翌朝は飯田から中央道で、まず甲府南まで上がる。


そこからは高速を降りて富士に向かって日本列島をちょうど半分ほど横断することになる。高速を降りてすぐ地元産品の直売所があり、こういうものを食べてみた。
 もろこし+味噌+まんじゅう、という普段だったら一緒にしないものだが、旅の空気のせいか、なかなか美味しい。

そのあとはひたすらに国道358号線をくだり、

精進湖、富士山原始林や青木ヶ原、国道139号線に替わって本栖湖から朝霧高原を抜けて・・・

高原ドライブで自然を満喫したあと、いよいよ最終目的地のバンディーニに到着。

さっそく車両選びに精を出す。

5/30(土)には昔懐かしいVanquishレースが企画されているようだ。
今どきVanquishを純正デフのまま走らせるような硬派スロッターが、そんなに生き残ってるんだろうか。
バンディーニぐらいの老舗でなかったら、レースできるほどの人数を集めるのは不可能だろう。

私はレース日に来ることはできないが、せっかく私も純正デフのLola T260を持っていた。
エビス当時、極道スロッターの柳澤さんがデフを調整してくれたので、めっぽう良く走ったものだ。

あれから8年ほど、まるっきり触っていなかったが、この日のために倉庫から発掘しておいた。
久し振りに火を入れるなら、どうしてもここを走らせておきたかった。
思い入れというのは、そういうものだ。



私たちの時代、Vanquishのデフを殺して普通の直結アクスルで、という発想は全くなかった。そもそもVanquishにデフが無かったら、ただ大柄なだけでツマラナイ鈍重車だと思う。
いや正しく言えば、デフが完調でも走って特別楽しいクルマとは感じないが。

直結ならよく走ると言っても、それはロング缶のモーター性能だけで走っているようなもの。だったらVanquishより走って楽しい車など他にいくらでもあるだろう。

要は何が言いたいか。
そのクルマの命ともいえる部分を交換してしまったら、それは一体何なのか?

たとえばVanquishからデフをとったら、それは完全に存在否定だ。それは「お前は役に立たないから死ね」と言っているようなものではないのか。
私は、モノもヒトも、否定したくない。それなりの長所をみつけて伸ばす努力を惜しみたくない。そこに生じる前向きな努力の積み重ねが、善き明日、善き人生につながったらいいなと願って生きている。

クルマひとつ、遊び方ひとつ見ただけで、そこにはその人の人生観が現れていると私は思う。

2015年5月29日金曜日

2015.05.04 飯田ヒルクライムSSSC訪問

岡崎mamesのプラコースを堪能し、岐阜での所用を終えて飯田に向かう。
遅い時間の到着でしたが、ヒルクライム代表の森下さんと、DJCのマブダチぴいたあそん氏が暖かく迎えてくれた。


飯田のヒルクライムは、現在チームスロットの日本総代理店。そのため総代理店に敬意を表して、私も昔のチースロを持っていくことにした。

南信州スロットカークラブ、略してSSSCの噂はかねがね耳にしていましたがweb上にはあまり情報がない。ぴいたあそん氏のY!ブログで断片的な画像が垣間見えるだけで、長いあいだ謎のサーキットだった。

私もいろいろな32サーキットを走ってきましたが、今回ここは丸っきり初めてのコース。しかも飯田に行ってみてよく分かったが、東京方面からそう簡単にアクセスできる距離ではなかった。いくら気に入ったとしても、しょっちゅう気軽に再訪することはできないと思い、だから、この機会を存分に味わい尽くすつもりだった。



やはり信州の血がこういうコースを生むのだろうか、コント前の長い直線から折り返してアップ&ダウン。間にローズヘアピンを挟んで、後半は見た目以上にツイスティなコースだった。



私の持っていったのがGr.BカーのアウディS1やGr.Aカーのインテグラーレだったので絵柄がイマイチ。出発する前の晩に、とりあえず整備なしですぐ走れそうだったのがこのあたりの車だった。
もっと前から準備できてたら、エスコートmk2かアルファでも持って行けばよかったかな。おっとアルファはNC1に交換してしまったか。

東京−大阪往復の道筋から遠く離れた飯田という土地には、再び立ち寄る機会はないだろうと思っていた。
しかし今回、森下さんやぴいたあそん氏と一緒に走ってみて、じんわり伝わってきたものがあった。


彼らと出会い、暖かくストレートな人柄に触れて私の心に何か変化が起こったことは確か。
またいつか、ここを訪れる機会を作りたいと思った。

2015年5月26日火曜日

2015.05.04 岡崎スロットカーmames訪問

名古屋で8年振りに合うことができた松阪の友と、一夜限りのセッション。 深く心に刻むことができた。
また会う日まで、人や環境の変化なんかに負けないで、お互いのスロット経験を深めていけたらな。

翌日は昼と夜でスロットサーキット2か所、その途中では岐阜の車屋さんにも立ち寄らなければならない。
まずは最初の目的地、岡崎へと向かう。

32スロットがやたら充実している東海エリアの中では比較的新しいお店で、ブログを通じて精力的に情報発信している。
オーナーの前島さんは二輪中心に実車のCustomを手掛けている人だ。そのため周辺カルチャーにも詳しく、スロットカー以外の話をしていても楽しい。




今回の訪問では、奥の部屋に新設されていたプラコースを走り込んでみた。全域にわたり通電がよいため、余計な心配なくスムーズな走りが楽しめた。



コースレイアウトとスピードレンジを考えると、今回持ち歩いていた中ではNC1クラスの車が一番マッチしていた。レイアウトは特にコース右側、コークスクリューの落差とヒネリのコンビネーションが非常にソレっぽい感じなのがヨイ。

ラグナセカのコークスクリューをそのままスロットコースで再現すると、難しくも怖くもない単なる下りのS字コーナーになってしまう。それを伝説のコークスクリューらしいアレンジになっているところが素晴らしい。
こういうのは、やはりセンスと想像力がないと無理だろう。

各地の色々なサーキットを訪問して、そんな皆さんの知恵や工夫、独創性やセンスを目にすると、驚かされる。そして、そんなコースを実際に走って味わうことができるのが、何よりも楽しい。

これだから、やめられない。たかが子供向けのシンプルな玩具遊びだが、まだまだ知らない世界や行ってない場所が沢山あると思う。

このあとは久し振りに、未知のサーキットへ向かうことになる。

2015年5月24日日曜日

2015.05.03 名古屋スロットカーパーク訪問

関西B級グルメを堪能し、細胞の隅々までリフレッシュ完了。
次なる目的地、名古屋に向かう。

名古屋で32スロットといえば色々あるのだが、じっくり走ろうと思ったら1軒しか立ち寄る時間がない。そんな時、いまの私だったらスロットカーパークに足が向かう。旧SW32店長だった法安(ノリヤス)さんが、いつも温かく迎えてくれます。

SW32のレジ前にまだ高辻ラリーコースがあった頃からの付合いだから、ざっと10年。月日が流れるのは早いものだと、つくづく。

そしてこの日は、さらに予期せぬ懐かしい顔が!そこに待っていた。本日のサプライズ、松阪エレノアの中山さん。


その昔、SW32で初めて出会ったとき、彼は自作の「悪魔のZ」を走らせていた。
話をしてみると訥々と口をついて出てくる言葉から、彼の誠実な人柄が伝わってきた。

私自身、S30と聞いたら黙っていられないZファンでもあり、たちまち意気投合した。

いつか神戸Curoutoでのランデブーを誓ったが、神戸Curoutoが滅亡した今ではもう、その約束は永遠に果たせない。
私が松阪エレノアを訪問したときやその後のSW32では、すれ違いで会えなかった。

最後に一緒に走ったのは、はるばる恵比寿RPEまで遊びに来てくれた2007年だった。
数えてみたら、それからもう8年も経っていた。改めて驚いたというか何というか。
そして恵比寿RPEも既に滅亡して久しく、今ではクラフトビルさえ、当時の面影は全く残っていない。

しばし会わなかった間の話に花が咲いたあと、折角だから久し振りに一緒に走りたくなった。

自然に、二人ともケースからミウラを出す。それはAUTOartのツルシのままではなく、満足いく走りのため、お互い独自の方法で手を加えていた。

しかしモーターを何に替えたとか替えてないとか、やれホイールだタイヤだ、ゴムだのウレタンだの。あそこをどうしたココをこうした、何秒で走るだのとは、実際なにひとつ互いに尋ねあうこともなく。

だが、そこには確かにテレパシーが介在していたとしか思えない。

大体こんな不人気なAaミウラなんか持ち歩いているスロッターは今どき、いない。私だって、普段はケースに入れてるはずがないのだ。妻の走らせる車がないから。まして中山さんとは、今日ここで待ち合わせの約束をしてるわけではなかった。今日ここにいることさえ互いに知らなかったのだから、驚きは尚更だった。

事前の約束もなく8年ぶりに会って、ただ無口に車をコースに置き、セッションした映像がこれだ。



尺は適当につまんだが、元はワンカットの長回し撮影。撮影はイガ師匠に任せ、二人で走っている様子を適当に撮ってもらった。実は走っている間はまるっきり意識もしてなく、気付いていなかったが、あとで動画を見たら、完全にシンクロしている。コーナリングのタメ具合までも、まるで一緒にワルツを踊っているようだった。

最後はレーンと装備をまるごと、お互いに交換して走ってみる。まるで、互いに相手のダンスシューズの具合を確かめるように。だいたいの調子が掴めたら、再び一緒に合わせて踊ってみる。絵柄が中年オヤジ2人なので華麗でも優雅でもないが、気持ちがシンクロしているとこういう走りになった。

気持ちがシンクロしたバトルという走り方もあるが、今回のような伴走は、やはり中山さんの優しい性格から来るものだと思う。実のところ、車を替えて走ってみると中山さんのオレンジは私のゴールドよりも、かなり速い車だった。たぶん中山さんは最初の動きだしから一瞬で見抜いて、私に合わせて一緒に走ってくれていたのだろう。

実車も同じだが、その人の性格は、やはり走りに現れるものだ。

2015年5月14日木曜日

2015.04.30 大阪Sakky'sサーキット訪問

ゴールデンウィークを利用して、久し振りの関西B級グルメツアーに出かけた。

私に限らず、関西以外の土地で暮らす関西人というのは不便なものだ。最低でも年に1回は地元の肉と粉をチャージしないと、細胞から大阪成分が抜け切ったら死んでしまう。


まあ下の画像と同じように、ご自分の人差し指の厚みを確認してみてほしい。どれだけ分厚い肉か、お分かりだろうか。
この焼肉屋は超有名だが別に行列ができるわけでもないし、この肉だって並ロース。


東京はうどん文化でなくそば文化の国だと思っていたが東京にはなかった、あつ山の蕎麦。かつ丼も甘くない玉子とじ。





こういうのが Soul Food というものなんだろう。それは「懐かしいふるさとの味。これだよこれ!」みたいな次元では、もはやない。
細胞が欲するというか、吸収率が違うというか。

去年から趣味のダイエットを始めて以来、体組成計に毎日のっている。大阪に着いた瞬間から腹一杯に肉と粉を詰め込んでいるのに、むしろ数値が大幅に好転していた。関東と関西で、地磁気の違いがこんなに影響するだろうかと心配になるほどの違いだ。東京生まれ東京育ちのイガまで数値が変化していたので、そんなことを考えたのだった。

そして関西に帰ったら当然、摂津のサッキーズにも顔を出す。その日は営業日ではなかったが、夫婦でお伺いする話をすると、快くコースをopenして下さった。本業のほうでも大変忙しい年上の友人だが、有難いことだ。神戸Curoutoなきあと、関西でああいう雰囲気の32中級テクニカルコースといえば、日本中を見回してもここしかないだろう。

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◆Pink-kar Bugatti
日時: 2015.4.30@大阪Sakky's Collections
車種: Bugatti type 59
仕様: ノーマグ+ウエイト、純正アクスル/ホイール/タイヤ(TRなし)    



スピードの乗り加減とブレーキのタイミング、クロスレーンとコーナーの連続するリズム、そして集電のムラまでも。ここをジックリ走り込んだ地元レーサー以外では、そう簡単に攻略できないように出来ています。そこがまた、面白い。

こんな楽しいコースを年に1回2回ぐらいしか訪問できないのだから、18秒未満でイッキに駆け抜けてしまうのは勿体ない。せっかくのレイアウトを風景と一緒に味わいながら走るには、こんな戦前のレースカーも似合う。


これは2006年当時、RP恵比寿でブガッティパーティが開催されたときの参加車両だった。