2015年3月30日月曜日

2015.03.28 国産旧車クルージング

桜の蕾がほころび、先週末から巷の話題は花見一色だ。
そんなウララカな土曜、久し振りに大和のビッグバンへ行ってきた。

ビッグバンでは、いつもカレラ製プラコースのほうで遊んでいる。
会員価格なら、プラコース1日走行券がカップル2名分で2500円とリーズナブル。

入店してまもなく。
ウッドコースのほうで遊んでいた常連さんの中から一人、おもむろに立ち上がってこちらに近付いてくる。
大和には決まったお友達がいないので、珍しいことだな・・・と思ったら。

「Nightbirds_Flyさんでしょう、いつもブログ見てますよ」と気さくに声を掛けていただいた。

・・・・・。(汗)

昔mixiで日記を書いていた頃と違って、今のBloggerには記事も多くないのに、そんな風に言っていただき大変恐縮する。

そのうえ、私と妻にプレゼントまで頂いた。アルマイトの重厚な車検台。
車検台は何枚あっても困らない、スロッターの必需品だ。ありがとうございます。


お名前は加藤さん。聞けば金属加工の仕事をしているとのこと。
店内の皆さんからは 「その車検台もらったら、あなたも加藤ファミリーの一員ですな」 と冷やかされる。

・・・ あのー、、昔から組に属して上納金というのは払えない体質ですので ・・・
NbF夫婦は「自主独立系」ということで、今後とも宜しくです。。

加藤さんは、古くから1/24もやっていたとのこと。
我々の姿は、ちょくちょく伴野さんのところで目撃されていたようだ。

家に帰ってビッグバンのHPをよく見ると、2009年からのレースリザルトが載っていた。加藤さんはSlot-itレースほか優勝入賞多数。華々しい経歴をお持ちのレーサーなのだった。
なるほどな・・・と合点がいった。仕事で金属加工をやっているスロットレーサー。ならば日々の仕事で培った技術で、何か名刺代わりの品を・・・と思ったら車検台はピッタリのアイテムだろう。

一人前のスロッターなら誰だって必ず、よい車検台が必需品だ。スロットカーを知らない人には 「たかがアルミ板1枚」 のヤリトリでしかないものだが。
スロッター同士にとっては、お互いの心をつなぐジョイントプレートだ。使うたびに、その人のことを思い出すでしょう。

まして、お手製の車検台なら、なおさら。作った人の心までもが一緒に伝わってこよう。ちゃんとスロッター目線で考えられた名刺代わりのアイテム。そして、しっかり自己紹介にもなっているという、目のつけどころと心遣いがニクイ。

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◆国産旧車GT
日時: 2015.03.28@大和Big Bang
車種: スカイラインGT-R、フェアレディ240Z
仕様: ノーマグ+ウエイト、Slot-itアクスル/ホイール/タイヤ(2)
    Zinkシャーシ改(GT-R)、DJC鮫シャーシ改(240Z)、
    野本製作所アリイkitボディ



こちらの2台は大昔のエビス時代、スーパー32レースをやるとき野本さんが作ってくれたZとGT-Rだ。
当時マグ付きヘビー級のプラフィットレーサーとして、激しいレースと激しいクラッシュで全損廃車。
何年か前に軽い樹脂シャーシに交換し、事故で激しく損傷したボディを、適当にレストア。
奇才DJCさんが製作した往年の名作「鮫シャーシ」に、標準的な18kモータでまったりと余生を送らせていた。

いわば一番楽しかった時代の思い出をギュッ!と圧縮して形にしたのが、この2台。
野本さんからもDJCさんからも 「まだそれ走らせてんの!?」 とあきれられるが、こればかりは仕方ない。
人の手と心が込められたものは駄目になったからといって、とても簡単には捨てられない性格だ。

私にとって思い出というのは、そういうものだ。
だから作った本人からあきれられても仕方なくでも、とにかくレストアして走らせ続けている。

缶スプレーで黒を吹いたZの鮫シャーシは何度かサバ折りになりましたが、修理していまだ健在。
しかし無塗装の生地白だったGT-Rのシャーシは、何度かサバ折りになったあと全体が脆くなり廃棄した。
タミヤのプラ板はオイルや衝撃に弱く、吸湿性も多少あるかもしれない。

Rのほうは、また同じプラ板シャーシで作り直すのでは芸がないし。
かといってスバル360で作ったABS板+Slot-itマウントでZより速くなりすぎたら困るし。。
結局Zink製のアリイ用シャーシに興味もあり、サイドマウントでなく普通のネジポスト式マウントに変更して使用した。

2台の重量差はかなりありますが、うまく走らせれば同じようなタイムで走れる。
どちらもFLYの911をターゲットにした性能で作ってあり、状況によっては911に勝てる。
その程度のリアリティを担保して作ったものだ。

いくら思い入れが強いとはいえ、これら国産2台が911に常勝するほどの速さは与えない。
たとえお遊びであっても、その程度のリアリティは必要。

ごっこ遊びの境界線は皆それぞれの基準や価値観があって、ひとくちに「こうだ」と決めつけることはできない。
しかし私たち夫婦にとっては、非現実すぎるのは興ざめ以外の何物でもないのだよ。