2014年12月31日水曜日

2014.12 今年の走り納め

今年は暮れまで飽きもせず、夫婦でストック&ノーマグノーウエイトのカレラF1を走らせていた。このクルマは今まで培ったレーステクニックを総動員しても、これ以上ないというぐらい走らせにくい。しかし、それは元々の設計がそうなっているので仕方ないことだ。それでもストックで走らせたいのだから、そこだけは購入する前から諦めて覚悟して遊んでいる。



何故そんなことをやって、遊んでいるのか。
あちこち訪問してはこんな不人気車を走らせていると、やはりよく質問される。

しかし、「今これを走らせたいから」としか言いようがない。好きだから好き、と言ってるのと同じだ。

女性でもクルマでも趣味でも同じで、好きになった理由などは赤の他人に分からせようと力説すればするほど、だんだん恥ずかしい話になっていく。分かる人は聞かなくても想像つくし、想像つかない人に言葉を沢山つかって説明するのは無駄以外の何物でもない。

あなたが見ていてもし何かを感じたとしたら、理由は勝手に想像してもらえば、それでよいと思う。この歳になっても、他人のことを「本当に理解した」と言い切れるほどの正解などないのだ。全ては自分の勝手な思い込みを他人に押し付けているだけ。

しかし、いくら走りにくいと言ってもホイールやタイヤ、ガイドやモーター、ギヤなどを交換したり改造して、もっとラクしたいとか他人より速くしたいとか、そういうのは私が今やりたいこととは全く別の遊びだ。

言いたいのは、本来そんな車がやりたかったら、Slot-itかNSRがあるだろう。改造しにくいカレラみたいな子供の玩具を、わざわざ出来の悪いSlot-itモドキやNSRモドキみたいな奇形に作り変える必要はないし、それではカレラだって可哀想だろう。

実際のスピードなんか遅くても、全然かまわない。それは、私たち夫婦の頭の中では時速300キロを超えてるから。コースだって部分によってUKシルバーストーンだったりTXオースティンだったり、脳内で合成された風景が見えているのだ。

スロットカーは極めてバーチャルなゴッコ遊びだと思っている。いわばプロジェクションマッピングみたいなもの。1/32のミニカーとコースに、知識と経験と思い入れで補正をかけた脳内イメージを投影できる人でないと、実際のスピードに関係なくノーマル玩具でゴッコ遊びを楽しむなんてことは不可能だろう。

もちろん個人の見解だ。