2014年8月24日日曜日

2014.08 夏の西方遠征

スロットカーを始めて今年で10年目となったが、自分でスロットカーの動画を撮り始めたのは、ようやく今年になってからだ。

今年の春に新生Bandiniを再訪したあと、改めて自分達の足跡を振り返る機会があった。そのとき膨大なジャンクを含むスロットカーの他には、思い出をカタチとして残してきたものがあまりにも少ないことに気付き、愕然とした。

たった10年足らずとはいえ、スロットカーに出会ったおかげで私たち夫婦は各地で沢山の人達と交流し、一緒に濃密な時間を共有してこれたのは、本当に幸せなことだと思う。各地で出会った人達とはその短い出会いの時間の中で、一緒に走ってお互いに対する理解を深めあってきたし、同じ趣味の者同士なら、年齢や主義主張を超えて語り合いたいことが沢山あるものだ。気の合った人なら、過ごしたい時間が、いくらあっても足りないぐらいだった。

なのに振り返ってみると、記憶の中の膨大な思い出に比べたら、形として残っているものは、自分の作った車の写真や店舗ブログから気に入ったものを時々DLしておいた当時のレース風景などがほんのわずか。あのころ隆盛を極めていた各地BBSでのやりとりでさえ、店舗閉鎖やプロバイダ廃業にともない、今となってはweb上にキャッシュすら残っていない惨状だ。

当時はまさか、毎週末の熱く楽しかった日々が跡形もなくなるなんて想像してなく、それが永遠に続くと思っていたので、記録とかバックアップなど誰も力を入れてなかった。

これから先、今よりもっと歳を取れば私の頭も朦朧、記憶も曖昧になっていくだろうし、いつ突然にコントが握れなくなる日がくるかも分からない。いつかそうなった時でも、せめてあとで見返して「あの頃は本当に楽しかったなあ」と思い出を辿るよすがにしたい気持ちもあった。

そう思ったら、楽しく遊んだ経験を「ああ楽しかった」「いい思い出ができたな」なんて贅沢に記憶と時間の流れと気分に任せてしまうのではなく、やはり記録としてしっかり残しておきたくなった。スロットカーは走らせて遊ぶオモチャだから、やはり写真よりは動画のほうが相応しいという気がする。

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神戸Curouto亡きあと大阪Sakky's Collectionsは何度も訪問しているが、動画を撮るような機会はなかった。だから今年のSakky's訪問では、やはりこのコースで自分たちの走りを撮っておきたいと思っていた。

しかし行ってみたら今回は、ものすごい大盛況!ゆったり腰を据えて「どんなアングルがいいか・・・」なんて悠長にカメラを構えてるヒマは、到底なかった。

仕方なく、今回の大阪撮影は諦めた。これが最後でもないので、また次回。
もちろんサーキット走行のほうは、いつもどおりチャレンジングで大変楽しく走らせていただいた。

<当日の様子はコチラ>
【Sakky★Bossさんのブログ】
動画撮影のほかにも、私たち夫婦の今年のSakky's訪問テーマは、大きく2つあった。

1)
ウエイトなし100%純正で仕上げたFLYクラシックが、大阪Sakky'sのコースで通用するかどうか。

2)
ウエイトなし100%純正で仕上げたカレラDTMが、大阪でも楽しく走れるかどうか。

どちらも純正タイヤを純正プラホイールと接着してトゥルーイングしている。これは社外パーツを使わないでノーマグノーウエイトを楽しむには、基礎中の基礎となる調整だ。結果としては、どちらも快適に走らせることができた。

特に純正プラホ&純正ラバーのFLYクラシックがウエイトなしで、NINCO路面でハネたりもせず、まるでマグ車のようにスーッと吸い付いたように走る姿には、その場にいた全員が驚嘆!作った私自身も、これほどまで素晴らしい走りが可能とは期待していなかった。

5月に難攻Bandiniを走ったときも確かにいい走りだと思ったが、それでも大阪Sakky'sは神戸Curoutoの流れを汲むタイプの、立ち上がり加速からスピードの伸びまで重視する中級テクニカルコース。いにしえのCurouto仕様FLYクラシック、「ヘビーウエイト+足回り総Slot-it化」ならではの壮絶な走りを覚えているだけに、今回のそれは大きな感動を伴う体験だった。

<ご注意!>
・サーキットによっては理由の如何を問わず、一律すべて「タイヤ削ったらレギュレーション違反」と見なされます。
・レースで遊ぶ人は基本的には常に、いつも走っている場所のレースレギュレーションに従ってください。
黙って勝手に他の人と違うことをやると、レースは勝ち負けの遊びなのでモメゴトのタネになります。

今回の大阪訪問で予定していた動画撮影はできませんでしたが、新たな収穫もあった。比較的新しい常連のヨッシーさんとは何度か面識はあったが、一緒にクルージングしたのは初めてだと思う。

既にレースデビューも果たしているので、やはり走り方は安心感がある。久し振りに、ちょっと楽しかったな。やはりスロッター同士は、ただおしゃべりをしてるだけより、一緒に走りながらのほうが色々と伝わってくるものがあると思う。


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◆FLYポルシェ
日時: 2014.08.20@名古屋Slot Car Park
車種: Porsche 911【FLY】
仕様: ノーマグ、ほぼノーウエイト、純正プラホに純正ゴムタイヤを接着TR。

スロットカー以外にも大阪・神戸で数日間のB級グルメツアーを堪能したあとは、帰りに名古屋へ立ち寄った。

今年はノリさんのSlot Car Parkが場所移転したので、新しいお店のお祝いを兼ねて、新コースを走りに行ってきた。まずはイガ師匠に、様子をみていただく。大阪では大混雑のため危なくてテストできなかった、例の「ほぼノーウエイト」のFLY911の走り。



いままでNINCOコースでFLYポルといえば、私はどうしても神戸Curouto仕様のヘビーウエイト+アルミホイールという印象だった。もちろん、Curouto仕様というのは走りのためだけのアルミ化ではなく、荒れた路面で激しいレースを続けるためマシンの耐久性を向上する必要から生まれたものだった。

そのCurouto仕様の走りをよく知っているだけに、「NINCOコースで少ウエイトのRRは絶対まともに走らないだろう」という先入観があり、大阪では混んだコースで皆さんの迷惑にならないよう、走らせなかった。ところが今回、名古屋のNINCOコースで初めて試した純正足回りの「ほぼ」ノーウエイト仕様でも、こんなにキレイに走れることを知って超ビックリ! まともに走らないどころか、そのあまりにも素晴らしすぎる挙動に感動し、編集はスローモーションを多用してしまった。

もっとも、イガ師匠は超ベテランの911マイスターなので、誰でもこういう走りができるとは限らないが。。。

イガ師匠のコメント
「うん。今回のコースは、前よりナカナカいいんじゃないの〜」

・・・どこまでも、師匠ならではのコメントだ。
ノリさん、すまぬ。。

まあ旧SCPコースのサブマリン部分など、本家バルセロナPalauのコースもご存じな師匠だけに、軽〜いお言葉使いの中にもやはり独特の深みというか経験の重みを感じる。しかし、たぶんイガ師匠にしては最大級の賛辞。かなりお気に召されたご様子だった。
ノリさん、よかったね!


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◆カレラDTM
日時: 2014.08.20@名古屋Slot Car Park
車種: BMW M3、Audi A5
仕様: ノーマグ、ノーウエイト、純正プラホ+純正ラバー接着TR(2)

次はノリ店長によるチュートリアルで、私と一緒に走っていただく。



大阪でも快適に走れたカレラDTMは、ここ名古屋でも気持ちよく走ることができた。

あと、さすが名古屋だなと思ったのは、早くもノリ店長のカウンターに3Dプリンタ出力のカレラDTM用Slot-itシャーシが置かれていたことだ。ABSライクの実物を見たのは私も初めてだが、ご厚意により実際に触らせてもらうことができた。じっくりとイジリ回してみた結果、素材の強度やフレックスも実用上は全く問題なさそうと感じた。またSlot-itらしい心遣いもアチコチに追加されていて、レース指向の強い設計になっている。今後タイヤが消耗して足回りがダメになった時に、再び純正で作り直すか、このSlot-itシャーシを使ってアングルワインダーで作り替えるか、選択肢になりそうだ。悩みの核心は、何でもかんでもSidewaysみたいな走りになってしまうことへの懸念だ。Flat6というモーターの、個性が強すぎるのかもしれない。

今回の名古屋訪問では、意欲的に新しい素材に取り組む姿勢がいかにも名古屋らしいなと感じた。Slot-itのデジタルコントが出たときもそうだったが、やはり話題の新製品にイチ早く、実際に手を出してみるのは名古屋人。いつも運良くそういうタイミングで名古屋に立ち寄ったりするので、私も新しい知識を実物で補強できるのは大変有難いことだ。海外からの情報だけならネットで早くから知っている人も増えたが、やはり実物を手にとって確かめるのとは違う。いくらバーチャルな世の中でも、そういうリアルの部分を抜きでは語れないアナログ趣味の世界で、出会った方々と一緒に楽しさを分かち合ったり、驚きを与え合ったり、リスペクトを抱き合ったりして、長く楽しんでこれたのは本当に幸せなことだと思う。

今年の夏休みも、そういう新たな発見や経験・体験を夫婦円満の糧にすることができた。そしてまた、一緒に遊んでいただいた皆さんには今年も感謝している。

2014年8月7日木曜日

最近の到着品など。

また新たな不人気カテゴリを探して、他の人がやらなそうな苦労のタネを買い込んでみた。純正アクスル&タイヤの地獄コンビがなかなか手ごわい、カレラだ。

こないだ手に入れた2012年型DTMの走りが予想ほど悪くなかったことに気を良くして、同様のカテゴリとしてGT500を増車。DTMの車両規定を導入する前の2008年型GT-Rだから、車体やウイング形状も違うが、好きなものは仕方ない。ずっと買いそびれたままだったのを、2台セットで発見したので購入。

しかし、やっぱり勿体なくて走らせないかも。もとい、浮気してないでDTMをもっと走らせて熟成させないと。

そしてNbF夫婦といえばハズせないノーマグF1のお題として、2013年型の最新カレラF1。

ノーマグカレラは、どんなに苦しくても可能な限り純正タイヤのまま走らせるのが今年のマイテーマ。
とはいえ、やはりアタマの片隅には「どれほど仕上がっても、所詮はカレラ」という意識があるのも事実。カレラのF1は、特にそう。

突き詰めて考えると不満だらけで嫌いになるので、ウエイト配分ほかシビアな調整に頭を悩ませたくない。だから今のところはノーウエイトのままで走らせている。タイヤが育つことを信じて、ただ黙々と、ひたすらに走り込むのみ。ウエイトなしで走らせても無用にハネないところだけは、カレラコースの美点だ。

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他には、ぜんぜん手ごわくない趣味のアイテムもいくつか入手した。

こちらは、かなり昔の到着品だが発売と同時に本国オーダーしたSideways限定品の935-78サイケ。

最凶にカッチョイイが、走らせる気は全然なし。走らせる車ばかりでなく、たまにはそういう買い物もしている。
あとは、今の旬といえばScaleautoの935-77と935J。

これもFLYの935K3あたりと同じ普通のサイドワインダーなので、走りは充分に想像がつく。まあ急いで開封する必要もないか。。同じGr.5とはいえ、どうせSidewaysと一緒のペースでは走れないだろう。

いつかFLYのGr.5が脚光を浴びる日が来れば、一緒に走ってみるのもいいかも知れない。
こうやって、今すぐ走らせなくても購入しておくのは、すべて老後の楽しみと思っている。